アメリカで日本風ケーキ用生クリームを手に入れる方法

アメリカのデコレーションケーキはバターケーキが主流です。

バタークリームってバターに砂糖を混ぜたものなんですけど、とにかく激甘です。
色も毒々しいまでにカラフルに着色されていて、凝ったデコレーションなんかには向くんでしょうけども、日本人はやっぱり生クリームのケーキが好きですよね。

ケーキ屋さんで働いてるこっちの友人も言ってました。
日本人のお客さんはとにかくイチゴのショートケーキを買っていく、と。

シャミおもイチゴショートが大好きです。
誕生日ケーキはいつもイチゴショート。

そんなわけで私はこれまで結構な回数の生クリームのケーキを作ってきました。

そして毎回、アメリカの生クリーム(ヘビークリーム)のゆるゆるさ加減のせいで美しいデコレーションができず、うなだれてきたのが私のケーキ作りの歴史なのです。

 

乳脂肪分の低いヘビークリーム

アメリカで生クリームは通称ヘビークリームという名で売られています。
(ホイッビングクリームという名で売られているのは植物性脂肪の入ったクリームです)

ここで話題にするのは動物性脂肪由来の生クリームのお話でして、そのヘビークリームもHeavy Cream という名で売られているものと、Heavey Whipping Creamというのがあります。

ヘビークリームは乳脂肪分30~40%と言われています。
日本で製菓用に使用する生クリームは乳脂肪分40~48%が推奨されていますから、アメリカのヘビークリームでデコレーションするとユルユルにダレてしまって形を保つことがむずかしいのです。

Heavy Creamは↓こんなのですね。

Heavy CreamはHeavey Whipping Creamよりも乳脂肪分が低い感じがします。
たぶん30%ぐらいなんじゃないかなあ。

ヘビークリームのユルユルさを前面に押し出したイチゴショート↓。

Heavy Whipping Creamはこんなの↓。

この写真のクリームはUltra Pasteurized(高温殺菌)のものです。
普通のスーパーに売ってるのはほとんどUltra Pasteurizedです。

Heavy Whipping Creamの乳脂肪分は、どんなに高くても36%どまりです。

36%あればナッペはできますが、絞るのはキビシイ。
せいぜいこんなもんです。↓

ロールケーキも巻きにくい。

ただ、Organic Valleyの低温殺菌PasteurizedのHeavy Whipping Creamは乳脂肪分が40%以上あって使える、という話もあります。

ですが、我が家の近所にはどこにも売ってないです。
Whole Foodsにもオーガニックスーパーにも売ってない。

私にとってはマボロシのPasteurized Heavy Whipping Creamです。

ヘビークリームを固くする方法

ネットにはアメリカのユルいヘビークリームでなんとかケーキを工夫してこられた皆さんの方法が載っています。

その中で私が試したモノを紹介しますね。

①ゼラチンを混ぜる

ヘビークリームの全体量の1%の粉ゼラチンを水をふやかして湯煎で溶かし、クリームに混ぜる方法です。

ゼラチンは無味無臭なのでクリームの味に影響しませんが、混ぜるときモタモタしているとダマになったりします。
また、入れすぎるとババロアになります。

②ホイップ用のスタビライザーを使う

簡単ですが、スタビライザー独特の味がつきます。

コリアンベーカリーで売ってる生クリームデコレーションのケーキは、大抵この味がしますね。

クリーム・オブ・ターターという粉を混ぜたこともあります。
あまり良い結果も得られなかったし、やっぱり変な味が付いてしまって、私は好きになれませんでした。

③粉砂糖やコーンスターチを混ぜる

粉砂糖にはコーンスターチが入ってますから、両方とも同じ理屈です。
コーンスターチの風味が気にならない人にはいい方法です。

ただし乳脂肪分の高い日本の生クリームのような固さにはなりません。

④ホワイトチョコレートやチーズを混ぜる

刻んだホワイトチョコレートを湯煎で温めたクリームで溶かして使う方法は固く扱いやすくなるし美味しいのですが、チョコレートの味が強くなります。

クリームチーズ、リコッタチーズ、マスカルポーネチーズを混ぜても固くなりますが、やはりチーズの味がつきますね。

乳脂肪分の高いクリームの力を借りる

私はやっぱり、生クリームにそれ以外の味がついて欲しくないんですね。

だから今回は銭にモノを言わせてみました。
イギリス製のダブルクリームの力を借りることにしました。

ダブルクリームは乳脂肪分49%です。
これを乳脂肪分36%のヘビークリームに混ぜて泡だて、トータルで乳脂肪分42%ぐらいにしたれ、という作戦です。

ダブルクリームはWhole Foodsに売っています。
つまり、どこを探しても売ってなかった低温殺菌のヘビーホイッピングクリームよりも手に入りやすいのです。

地元のWhole Foodsに行きました。
クロテッドクリームと一緒に、なぜかチーズ売り場のケースの中に置いてありました。

ダブルクリームは結構カチコチに固まってたので、牛乳でちょっと伸ばしてもイケるかもしれません。
でもそうすると高っいダブルクリームがたくさん必要になります。
私はヘビークリーム混ぜ混ぜ作戦でいきます。

ヘビークリームとグラニュー糖を加えてホイップしました。

おお! かたいよ! 日本の生クリームの固さだよ!

ロールケーキもカッチリ巻けるよ!!!

でもまあ、乳脂肪分40%以上ってオソロシー食べ物ですよね。
アブラが4割て!
そんなことを考えてたら菓子なんか焼けるか、という話でもありますが。

長年ゆるゆるの生クリームで凌いできたせいか、このロールケーキを一切れ味見したら見事に胸焼けしました。
そして速攻キムチで口直ししたら胃をやられました。

もうしんどいわ、こういう食べ物。

コメント

  1. マルマル より:

    新年あけましておめでとうございます。
    「生クリーム」の口直しに「キムチ」!!で、大爆笑してしまいました。
    それにしても、綺麗なロールケーキ本当に何でも作れちゃうんですね!!
    FOOD部門も楽しみにしています。

    • brook brook より:

      あけましておめでとうございます。
      キムチ、がっつり食べてしまいましたよ。
      ケーキは作るのは楽しいのですけど、消費が辛いです……。
      なので最近は祭事にしか作らなくなってしまいました。

  2. Ako より:

    明けましておめでとうございます。
    ダブルクリームの技、素敵です。持ち出しができますね。ありがとうございます。
    今日は異常に暖かくて変な日でしたね。

    • brook brook より:

      あけましておめでとうございます。

      ダブルクリームを使うのは、絞り袋でデコするのに使えると確信しました。
      試してみてくださいね。

      今日は暖かくて雨も降らなかったので、バラの誘引をしました。
      なんだか気持ち悪くもありますね、こう変な気温だと。

タイトルとURLをコピーしました